夢鯨工楽部 ボランティア募集
  1.ボランティア登録にあたって
  2.いなげの浜貝類生息定量調査
  3.夢鯨工楽部のイベント活動
  4.夢鯨工楽部の活動実績
  5.ボランティアのメリット
  ★.貝人材料採集 特別募集


2.いなげの浜貝類生息定量調査
1.ボランティア登録にあたって
2.何のために
調査をするのか

東京湾奥部に位置する千葉市の人工海浜は、「いなげの浜」「検見川の浜」「幕張の浜」と続き、その総延長4320mは人工海浜日本一の長さを誇ります。
そのうち「いなげの浜」は、埋め立て事業で失われた旧稲毛海岸の砂浜の復元を目指して昭和51年4月26日に誕生したもので、モナコ公国のモンテカルロ・ラルポット海岸に次いで世界で2番目、国内初の人工海浜です。
そして、続いて昭和63年に「検見川の浜」、昭和55年には「幕張の浜」が誕生しました。
当初、幕張の浜もいなげの浜と同じく海水浴場として賑わっていましたが、埋め立てや大規模な河川の掘削、人工堤防などにより土砂流出が低下して干潟がやせ、その結果幕張の浜は海水浴場を閉鎖せざるを得なくなってしまいました。
幕張の浜は千葉県の管轄化にあり、いなげの浜は千葉市の管轄化にあります。
千葉市も千葉県同様財政の悪化から平成11年度の砂入れ養砂以降、砂の補充は先送りにされているため、東京湾奥部唯一の海水浴場の砂浜はやせ細る一方です。
千葉市の方針として「昨年度(平成25年度)から、この素晴らしい砂浜、海辺の空間を最大限に活用した街づくりを進めていくこと」が掲げられたことから、近い将来海水浴場への砂入れが予想されます。

そのような背景の中で、平成20年から千葉市の人工海浜の貝拾いを主とした自然観察の記録を残してきた夢鯨工楽部が、一昨年度(平成24年度)末より縁があり実施してきた「いなげの浜自然観察ボランティア調査」を、より価値のあるデータとして残せるような取り組みとするために、今回の「いなげの浜貝類生息状況調査」を企画しました。

千葉市の人工海浜における貝類の生息状況の調査は、松本(1976)、岡本(1979)、岡本・黒住(1996,1997)、黒住(2003,2006)があり、かなり良く調べられています。しかし、夢鯨工楽部の観察で、新たに確認された種も多く、季節的にどのように貝が打ち上がるのかなど、分かっていないこともまだ多くあります。人工海浜の設置、砂入れ前後の貝類の変化については、全国的にもほとんど調査がありません。
今回は、人工海浜の設置や砂入れに対する良し悪しを判断するのではなく、目の前にある事実と、その結果何かが見えてくれば、面白いのではないかと思っています。

3.お願い
したいこと

これから数年にわたっての、継続的な調査になります。現在、私一人で月に13ヶ所の調査をしておりますが、スケジュールや、天候によっては今後採集不能に陥る場合も出てくると思われます。

この調査は、最低限の採集内容で組んでありますので、たとえ1ヶ所のデータの取得不可能な状態であっても出したくありません。そのために、ボランティアの方々のお力をお借りして、毎月最低13ヶ所の調査を行えるような体制を整えたいと考えております。

実際には、稲毛記念館で採集キットを受け取り、指定の1ヶ所の指定範囲の貝を拾い、並べ、写真撮影をしていただき、そのデータを納めてもらうことになります。

4.調査内容概要 (pdfファイルが開きます)

5.調査内容詳細

6.調査結果
について

(1)房総貝類談話会での発表
  千葉県立中央博物館の黒住耐二氏の主催する貝の愛好会での調査結果の報告発表

(2)HPでの公表
  調査結果を夢鯨工楽部のHPで発表

(3)調査員として、研究発表に使用可能
  調査にかかわった人が調査データを使用して、独自の研究発表として使用可能